黒猫くーすけの資本家への道

黒猫くーすけが、猫らしい生活を取り戻すため資本家を目指しています。

さらにキャッシュ比率を高める

くーすけです。
今週のマーケットは、日経平均が3万円を付けた後、調整しました。
わがPFは、上げには全く付いていけず、下げはしっかりとお付き合いをするという、何とも痛い状況で、大きく含み益を減らしました。
今週は、少し銘柄入れ替えを行い、結果的にキャッシュ比率が高まりました。

<全部売却>
4578大塚HD(3年波乗り部隊)
今期減益見込みであり、今期見込み発表後の株価推移が軟調なため、利益確定。

5999イハラサイエンス(超長期投資部隊)
今期3Q決算の内容から7年後配当利回りが4%を割り込むと計算されたこと、超長期投資部隊の中で唯一のJQ銘柄でありPFを東証一部銘柄に揃えたかったことから、売却。割安になれば、再度買うかもしれませんが。

<一部売却>
9386日本コンセプト(超長期投資部隊)
前期決算が大幅な減益で、それに基づく7年後配当利回りが2.3%と大きく低下。今期見込みは未定ながら、よほどのことがない限り4%を回復は難しいと判断し、100株を残して、売却。良い会社なので、安くなれば買い戻したいです。

<新規購入>
8059第一実業(3年波乗り部隊)
機械商社。テーマ(脱炭素らしい)に乗っかろうという目論見。20年チャートも右肩上がりで良い。光通信が買っている銘柄。

8020兼松(配当再投資部隊)
資源投資をしない老舗商社。ITや食料、プラントなどが主要領域。配当利回りは4.3%。子会社に8096兼松エレクトロニクスがあり、DX関係としてこっちを買おうかとも思ったが、お金が足りないので、親会社を買いました。

この結果、キャッシュ比率は、
超長期投資部隊 12%→23%
3年波乗り部隊 8%→12%
となりました。

超長期投資部隊は、本当は秋に、こういう検証をして銘柄入れ替えをしようと思っていました。
ただ、マーケットがバブル的になっていたので、急きょ、このタイミングで検証を行いました。
7年後配当利回りだけをみれば、現状で4%を割り込んでいる銘柄は他にもありますが、それらは含み益率が大きいため、どんどん上がってもらおうと考えました。割安感の薄れた銘柄の中で、相対的に含み益率の低いものを売却したということです。

最近の金利上昇を受けて、超長期投資部隊では、PFに米国債を組み入れることを検討します。

7198アルヒについて

くーすけです。
また東北で大きな地震がありましたね。
大きな被害はなかったようで、幸いです。
東日本大震災から10年、地震国日本の投資家として、投資における地震リスクを再認識させられました。

さて、わがPF(3年波乗り部隊)の中で、含み損状態の銘柄の一つが、7198アルヒです。
PF全体では含み益状態ですが、ここだけが含み損を拡大させてくれるので、正直、気分良くありません。

アルヒは、固定型住宅ローン(主にフラット35)の融資を主要商品とする企業です。
2月4日に2021年3月期3Q決算が発表されたが、悪い内容ではなく、むしろ営業収益は過去最高を記録しました。
ただ、株価は上がりません。なんでやろう?

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青:アルヒ、赤:全国保証、緑:日本モーゲージサービス

同業の7192日本モーゲージサービスや7164全国保証と比べると、同社だけが低迷しています。
住宅ローン市場に問題が生じているわけではなさそうです。
むしろ、テレワークの浸透などの要因で、コロナ禍にもかかわらず住宅販売は好調らしいですね。
オープンハウスや三栄建築設計などの住宅販売会社の株価は高値圏にあります。
また、金利がジリジリと上がっている状況では、変動金利よりも固定金利にしたいと考える人は多いのではないでしょうか。
(住宅ローンを全額、変動金利型で組んでいる私としては、実は、この点が大変気になっています・・・。金利よ、上がるな!!!)

同社の2020年3月期有価証券報告書の「事業等のリスク」で挙げられているリスク事項(住宅金融支援機構との関係悪化、有力FC運営法人との提携解消、など)が発生している様子はありません。

私なりにいろいろ調べてみましたが、株価が軟調な要因を見つけることはできませんでした。
需給要因だけなのかもしれません。
ただ、見守るしかないです。

キャッシュ比率を少しだけ高める

くーすけです。
相変わらず、日経平均などの指数は堅調ですね。
わがPFは、全く付いていけてないです。
まあ、含み益状態ではありますが・・・。

今週は、少し持ち株を売却しました。
目的はキャッシュ比率を上げるためです。

<一部売却>
3665エニグモ (超長期投資部隊)
部隊内でのウェイトが大きくバランスを欠いていたので、各銘柄がほぼ均等になるようポジション調整。薄利で一部売却。

<全部売却>
4792山田コンサルティングG (3年波乗り部隊)(配当再投資部隊)
2021年3月期3Q決算が内容的に良くなく(主力のコンサル事業)、来期以降も不安があるため、全部売却。

これで、キャッシュ比率は、
超長期投資部隊 11%→12%
3年波乗り部隊 2%→8%
となりました。

キャッシュ比率を上げたのは、昨年の反省があるからです。
今すぐ波乱相場になるとは思いませんが、いざという時にキャッシュがあるのとないのとでは、精神的にも打ち手的にも、全く違ってきます。
キャッシュ比率が高いと下落リスクへの耐性が高いことは、「結い2101」の運用実績でも示されています。
好調な相場に乗れるところまで乗ろうと思いますが、これからはポジションを積み増すよりは、減らしていく姿勢でいこうと思います。
(配当再投資部隊は、フルポジションで行きます)

相場のピークを当てることは難しいでしょうが、私は、いくつかの指標を定点観測しています。
それらの中から、ピークアウトを示唆するものが増えてきたら、警戒モードに移ろうと思います。
そのうちの一つ、米国10年債利回りが、上がってきました。
昨夜の米国市場では、1.2%を超えてきました。
昨年3月には0.3%台まで下げましたが、ジリジリ上げてきました。
金利が上がりすぎると、株式市場が調整局面に入ることは、歴史が証明しています。

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米国10年債利回りチャート

JTの減配に思うこと

くーすけです。
梅が咲き始めましたね、春が近づいてきています。

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春が近づいています

さて、昨日、2914JTが今期決算見込みと減配を発表しました。
説明するまでもなく、JT株は減配実績のない高配当株として有名でした。
今回は154円配から130円配となりそうですが、今後さらなる減配も見込まれそうです。

昨日の終値ベースでも配当利回りが6.5%ありますが、私は買いません。
もともとタバコが嫌いでしたので、いくら配当利回りが高くても、投資対象からタバコ株は除外してきました。
タバコは、人間の健康に害を及ぼすと様々なエビデンスで示されている嗜好品です。
タバコを主力商品として売るJT社は、今後、業績がジリ貧となっていくおそれがあります。
また、今はSDGsが喧伝される世の中ですから、機関投資家から敬遠されて株価が低迷するおそれもあります。
(シーゲル博士の米国での研究にあるように、それが逆に長期的なリターンを生むかもしれませんが。)

やはり、長期的な利益成長が見込めない高配当株への投資は、要注意ですね。

※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。

鎌倉投信について(その3)

くーすけです。
鎌倉投信シリーズも3回目、これで終わりにします。

前回、現金比率が高いことについて、不満を述べました。
投資効率が低い、もっと柔軟に運用して、パフォーマンスを高めてほしいということです。
これについては、私のほかにも多くの人から要望・質問が寄せられているみたいで、「結いだより」に同社の見解が載っています。

足元で株式比率を約52%まで下げた理由は、COVID19の影響で株式市場が急落し、価格のブレが大きくなったためです。「結い」のリスク(価格のブレの大きさ)を目標である10%以下に抑えるため、現在も現金を多めに持つ状況が続いています。
このような投資行動によってリスクを抑えると当然リターンも低下するので、基本的に運用の効率性(シャープ・レシオ)が改善されることはありません。一方で、元本割れ(評価額が購入額を下回ること)する可能性は小さくなる傾向があります。特に長く保有する程、その傾向が強くなります。
「結い 2101」では今後もゆっくりと着実に皆様の資産をふやすことを目指し、運用を続けます。
(出典)「結いだより」第128号

現金比率を高めに設定し、元本割れの可能性を極力減らすことに重きを置くという運用ポリシーです。
一つの考え方かと思います。

今後、鎌倉投信とどう向き合っていくのか。
私は、投資哲学は理解できるので「結い2101」への投資を続けます。
ただ、現時点では、子供たちの教育費などで家計がひっ迫し、積立原資の捻出が難しい状況です。
そのため、iDeCoを優先し、今年から「結い2101」の定期積立を一時停止しています。
これまで積み立てた残高は維持します。「定期預金」のようなイメージです。
相場が大きく調整し、「結い2101」でも大きな含み損を抱えるようになったときに、買い増しを検討します。
そういうスタンスで。

※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。

鎌倉投信について(その2)

くーすけです。
鎌倉投信シリーズの続きです。

年間リターンが4%というのをどう考えるか。
まず株式の平均的年間リターンが7%と言われますが、これとの比較で言えば、リスク資産比率6割未満であることを考慮すると、同程度のリターンだと言えます。つまりは、S&P500や日経平均のインデックスファンドを買うのと差はないと言えます。(リスク資産部分では同程度という意味。キャッシュ部分はリターンがないので、当然その分、鎌倉投信の方がトータルでは劣後します)
次に、例えば、三菱商事オリックス、三井住友FG、電源開発JTといった、日本の大型高配当株をバイ&ホールドすることとの比較では、高配当株の方は配当だけでリターン4%を超えてくると思いますし、信託報酬がかからない。こっちの方が得やん。
こういう風に考えると、純粋に経済的リターンの観点からみれば、鎌倉投信を買うことに優位性、必然性はありません。
ここを買う理由としては、やはり「いい会社の株式購入を通じて日本や世界を持続可能なものにしていく」ことに参加しているという自己満足感だと思います。世界を変えるのにオレも一枚かんでいる、という感覚。日本赤十字社に寄付するのと同じような感覚です。

私が鎌倉投信に不満があるのは、4割以上のキャッシュを維持する意味合いです。
資産の振れ幅を抑えるためということに異論はありません。
ただ、「いい会社」を応援するのなら、○○ショックとか不景気がやってきて「いい会社」の株価が低迷しているときこそ、潤沢なキャッシュを使って、買い増していくという柔軟な対応があってもいいのではないか。
各社あたり1%程のウェイトで均等配分するという大原則があると思いますが、株価低迷期にはそれを0.1%でも投資枠を増やす。
そして、株価が回復すれば、それを元のウェイトに戻す。
そういうことをすれば、リターンの向上にもつながるでしょうし、「いい会社」の応援にもなるでしょう。
確か「ひふみ投信」は、こういうキャッシュ比率の調整を大胆にやって、超過リターンをあげていたように思います。
鎌倉投信に同じようなリターンを期待はしませんが、昨年のコロナショックの後に、逆にキャッシュ比率を上げた対応が、どうも私には腑に落ちません。

<続く>

※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。

鎌倉投信について(その1)

くーすけです。
今回は、私が投資している鎌倉投信について、思うところを書きます。

鎌倉投信は、「いい会社に投資する」を信条とする「結い2101」という直販型投信を運用しています。
最近でこそ、SDGsやESG投資が知られるようになりましたが、早くから株式投信にそういう「きれいごと」を持ち込んだ異色の存在でした。
私にも子供がいますが、将来、子供たちが良い環境や社会で暮らしていけるようにしてやりたいと思います。
私のお金を資本(株式)に変えて、それが実現するよう経済活動を方向付けていくことができるという点で、この投資哲学に共感し、2017年から積立投資を行ってきました。

ただ、資産運用である以上、リターンは確保したいところです。
この点については、残念な結果です。
前にも述べたように、同じアクティブ運用の「ひふみ投信」とは、かなり差がついています。

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青:結い2101、ピンク:ひふみ投信

なぜか?
一つは、「結い2101」はキャッシュ比率が非常に高いからです。
2021年1月末時点では、キャッシュ比率は45%です。
上げ相場の時も、リスク資産の55%部分でしか、その恩恵を受けられない。
鎌倉投信自体が、投資家に対して、年4%の目標リターン(信託報酬控除後)と言っています。
このリターンをどうとらえるかは、各人の考え方次第でしょう。
一方で、キャッシュ比率が高いことは、高ボラティリティ局面において、リスク低減効果が大きいということでもあります。
つまりは、資産の振れ幅が、良くも悪くも小さい。
これが、「結い2101」の大きな特徴です。(以下のTOPIXとの比較表を参照)

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「結い2101」とTOPIXの収益率比較 (出典)結いだより第130号

<次に続く>

※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。