黒猫くーすけの資本家への道

黒猫くーすけが、猫らしい生活を取り戻すため資本家を目指しています。

鎌倉投信について(その2)

くーすけです。
鎌倉投信シリーズの続きです。

年間リターンが4%というのをどう考えるか。
まず株式の平均的年間リターンが7%と言われますが、これとの比較で言えば、リスク資産比率6割未満であることを考慮すると、同程度のリターンだと言えます。つまりは、S&P500や日経平均のインデックスファンドを買うのと差はないと言えます。(リスク資産部分では同程度という意味。キャッシュ部分はリターンがないので、当然その分、鎌倉投信の方がトータルでは劣後します)
次に、例えば、三菱商事オリックス、三井住友FG、電源開発JTといった、日本の大型高配当株をバイ&ホールドすることとの比較では、高配当株の方は配当だけでリターン4%を超えてくると思いますし、信託報酬がかからない。こっちの方が得やん。
こういう風に考えると、純粋に経済的リターンの観点からみれば、鎌倉投信を買うことに優位性、必然性はありません。
ここを買う理由としては、やはり「いい会社の株式購入を通じて日本や世界を持続可能なものにしていく」ことに参加しているという自己満足感だと思います。世界を変えるのにオレも一枚かんでいる、という感覚。日本赤十字社に寄付するのと同じような感覚です。

私が鎌倉投信に不満があるのは、4割以上のキャッシュを維持する意味合いです。
資産の振れ幅を抑えるためということに異論はありません。
ただ、「いい会社」を応援するのなら、○○ショックとか不景気がやってきて「いい会社」の株価が低迷しているときこそ、潤沢なキャッシュを使って、買い増していくという柔軟な対応があってもいいのではないか。
各社あたり1%程のウェイトで均等配分するという大原則があると思いますが、株価低迷期にはそれを0.1%でも投資枠を増やす。
そして、株価が回復すれば、それを元のウェイトに戻す。
そういうことをすれば、リターンの向上にもつながるでしょうし、「いい会社」の応援にもなるでしょう。
確か「ひふみ投信」は、こういうキャッシュ比率の調整を大胆にやって、超過リターンをあげていたように思います。
鎌倉投信に同じようなリターンを期待はしませんが、昨年のコロナショックの後に、逆にキャッシュ比率を上げた対応が、どうも私には腑に落ちません。

<続く>

※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。