黒猫くーすけの資本家への道

黒猫くーすけが、猫らしい生活を取り戻すため資本家を目指しています。

米国長期金利の上昇とそれへの対応(その1)

くーすけです。
暖かくなってきましたね、コタツで丸くなる生活から脱却できそうです。

さて、昨夜の米国市場では、米国10年債利回りが1.36%に上昇し、それがナスダック下落の要因になったと解説されています。
それでは、どれくらいまで長期金利が上昇すれば、相場がピークアウトするのかが、当然気になるところです。
それについては、2月22日付の日経新聞に分かりやすい記事がありました。
(日経の有料記事です)

株高シナリオに死角はないか 米実質金利には要警戒: 日本経済新聞

著作権のことがあるので詳しくは言えませんが、以下のような内容です。
・昨年からの名目金利の上昇は、期待インフレ率(≒インフレ率の見込み)の上昇によるところが大きい

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日本経済新聞(2021年2月22日)から引用

・株価は、名目金利ではなく実質金利に敏感に反応する

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日本経済新聞(2021年2月22日)から引用

・実質金利名目金利ーインフレ率
・実質金利が上昇すると株価が調整することも(事例として2013年5月の「テーパータントラム」)
・当面の長期金利の上限は1.5%程度か
・実質金利が上昇していかないか注視する必要がある

実質金利名目金利からインフレ率を引いたもの、というのは経済学でよく言われることです。
現在の米国では、期待インフレ率が2.2%ほど、名目金利が1.36%なので、実質金利はマイナス0.8%台になります。
債券を買って保有していても、実質的に年率0.8%の割合で、購買力が目減りしていく状態です。
これでは、投資家は、債券を買うのではなく、それ以外のリスク資産を買うことになります。

(続く)