黒猫くーすけの資本家への道

黒猫くーすけが、猫らしい生活を取り戻すため資本家を目指しています。

J-REITから見る市場の過熱感について(その2)

くーすけです。
今日は、日経平均は下がりましたが、わがPFは堅調でした。
中小型株に資金が回ってきているのでしょうか。

前回は、分配金利回りのことを書きました。
もう少し補足すると、最近5年間(2016~2020年)の分配金利回りは平均で3.93%であり、現状の3.7%台はやや割高と言えます。ただ、割高すぎるというほどでもない。
(なお、単なる分配金利回りではなく、スプレッド(長期金利との差)の方を注視すべきではありますが、長期金利がゼロ近辺をウロウロしている現状では、単なる分配金利回りで考えても、大きな問題はないと言えるでしょう。)

次に、NAV倍率を見ます。株式で言うPBRのようなものです。

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NAV倍率の推移 <出典>不動産証券化協会HPより

少し前ですが、2021年1月末時点のJ-REIT全体でのNAV倍率は1.04倍でした。
3月8日の東証REIT指数は、1月末から約3%上昇していることを考えると、現在のNAV倍率は約1.07倍。
直近5年間の平均NAV倍率は1.11倍、直近10年間では1.16倍なので、現状水準は割安だと言えるでしょう。
確か2019年ごろには、8951日本ビルファンドのNAV倍率は1.5倍近くまで行っていたように思います。

とても簡単ですが、J-REITの現状水準について見てきました。
分配金利回りではやや割高、NAV倍率では割安となっています。
まだ、上に行く余地がある。
しかも、金融緩和マネーが日本の不動産市場、あるいはJ-REIT市場そのものに流れ込むとき、こういった指標にお構いなく上げていく。
そういう展開を期待して、頑張ってホールドします。

※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。