黒猫くーすけの資本家への道

黒猫くーすけが、猫らしい生活を取り戻すため資本家を目指しています。

クリーク・アンド・リバー社の社名の由来に感じたこと

くーすけです。
今回は、私の持ち株の一つ、クリーク・アンド・リバー社について。
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この会社は、なんでこんな名前なのか?
英語で、クリーク:用水路・溝、リバー:川 という意味だったはず。用水路と川???
これについて、同社HPに説明がありますので、長いですが、そのまま引用します。(下線は私が引きました)

「クリーク・アンド・リバー社」という社名の由来

今から30年ほど前にさかのぼります。

当時、社長の井川がTVディレクターとして、飢えと貧困の代名詞となっていたアフリカの村落を取材した時のことです。土地は肥沃なのに、なぜみんなが飢えに苦しんでいるのか。作物を育てるノウハウがあれば解決できるのに、なぜそれができないのか。その滞在していた村を去る前日、そこから50キロも離れていないところに水路が整備され、作物が生い茂る肥沃な土地がありました。しかし、それは貧困の村まで届かず、利権の対象となっているとのことでした。

この現実は、ドキュメンタリストとしてメディアを通じ、この村の惨状を世界中の人へ問題提起することが、やがて村落の人たちを救えると信じていた井川の考えを根底から変えました。「そこに住んでいる人がいたら、自分の手を差し伸べたい」。人として当たり前の行為を、間接的に行うか、直接的に行うか。悩み抜いていくうちに、ドキュメンタリストとしての限界が見えました。

わずか2週間ほどの滞在でしたが、いざ帰ろうとするときに、子供たちが泣きながら抱きついてくる。スタッフ全員が後ろ髪を引かれる思いで、ロケ車に乗り込んだとき、自分の無力さを痛感しました。この子たちを助けるために自分にできることは、メディアに問うことよりも、そこに川を造り、水路をつくり、作物を育てるノウハウを提供することではないのか・・・。

クリーク・アンド・リバー社の社名は、この強烈な想いから名付けられました。

人が困っていれば、自分のできることから直接動いていきたい。クリーク・アンド・リバー社の事業活動が世界規模になるにつれ、そのコンセプトが大きなパワーとなって、人の心の中に生き続ける。そして、日本だけではなく、世界の人々の笑顔を生み出す願いを込めた社名です。

(出典:クリーク・アンド・リバー社HP)

この井川氏の志には、心を打たれるものがあります。
ストーリーが映像として頭の中に浮かび、そういうことなんかと腹落ちします。
この前に紹介した6694ズームもそうですが、こういう具体的な理念がある会社には、ぜひとも伸びていってもらいたい。稲盛和夫氏の京セラのように。
www.kuroneko-investor.com
私は、業績が伸びているにもかかわらず、同社の株価が意味不明の低迷を続けている時期に、応援の意味も込めて、購入しました。

もう一つ、このエピソードに共感できるのは、井川氏が直接的に人の役に立つか、間接的に人の役に立つかの問いに悩んでおられたこと。
井川氏は、ディレクターという間接的な立場からの問題解決が遠回りであると判断し、クリーク・アンド・リバー社を設立して、直接的に世の中の問題解決に取り組む立場へと転身されました。
今の私は、仕事的に、どちらかというと間接的に、世の中に貢献する立場にあります。
例えば、経営コンサル的に経営者にアドバイスをしても、結局のところ、それを実践するかどうかは経営者の判断になります。今のあなたはこれをする方がいいよ、と第三者的視点から考え抜いたことを説明しても、経営者がそれを採用しないのを見ると、コンサルとしての限界を感じさせられます。
仕事の手ごたえを、なかなか感じにくいんですね。
その意味で、私自身も、人生が残り少なくなっていく中、コンサル的立場から実践者に転じる方がええんかな、と感じさせられました。
今は、ビジネスアイデアを構築中です。それでは。