黒猫くーすけの資本家への道

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【書評】「強い会社の人を大切にする経営」(坂本光司+人を大切にする経営研究所)

くーすけです。
今回の記事は、株式投資に直接関係はないですが、書評です。
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最近は、中小企業診断士の勉強をそっちのけで、経営本を読んでいます。
理論よりは、実例の方が面白いから。
この本の内容としては、これからの時代、人を大切にする経営をした企業が強い、人を大切にするとは人を教育、成長させ、幸せを増やすことだ、というものです。
京セラフィロソフィや鎌倉投信と類似する考え方です。

株式投資にも使えそうな要素があったので、メモしておきます。

人を大切にする経営においては、以下の三つの財務指標が重要だと言われています。まずは売上高経常利益率、次に一人当たり生産性、そして自己資本比率です。この三つを毎年高めていくことが、地域において必要とされる企業になる財務的ポイントです。
(中略)
一人ひとりの生産性が向上しているということは、教育や育成システムがうまく機能しているということです。また、自己資本比率が高ければ、今回(コロナ禍)のように環境が激変しても十分に持ちこたえられます。

※( )書きは私が追記。また、筆者は「一人当たり生産性」は「粗利益又は経常利益÷社員数」と考えています。

上場会社については一定の情報開示はされますが、経営幹部・関係者でもない限りは、その会社の定性的な部分を正確に把握するのは難しいです。
その代わりとして、これら三つの指標が、その会社の定性的な強さを一定程度示してくれる、ということです。

利益率が良いから社員に手厚く利益を還元でき、それが社員のモチベーションを高め社内が活性化し、更なる業績拡大を実現するという好サイクルが期待できるということでしょう。

筆者は、売上高経常利益率を挙げていますが、私は、どちらかというと本業の強さを示すという意味で、売上高営業利益率が適切かなと思います。

売上高経常利益率自己資本比率は、会社四季報などでチェックすることができます。
また、例えばマネックス証券の「銘柄スカウター」を使えば、過去10年間などの売り上げや経常利益等の推移のデータをすぐに確認することができます。
ただし、一人当たり生産性は、「銘柄スカウター」にもデータはありません。
自分で、有価証券報告書などから拾って、推移を確認するしかないでしょう。
そのひと手間をかける価値はありそうですね。

※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。
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