黒猫くーすけの資本家への道

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高配当株・4544 H.U.グループHDの中期経営計画のポイント

くーすけです。
H.U.グループHDから、2022年3月期に係る定時株主総会資料が送られてきました。
同社についての理解を深めるため、それを熟読し、ポイントを備忘録としてメモしておきます。

<資料のポイント>
1.同社の事業領域
LTS事業とIVD事業を有する世界的に見ても稀有なグループ企業
・検査・関連サービス事業(LTS)
・臨床検査薬事業(IVD)
・ヘルスケア関連サービス事業(HS)

2.事業環境
・国内臨床検査市場は今後も厳しい状況
・海外臨床検査市場も先進国では社会保障費抑制による低成長が継続
・新たな成長機会もある。
 在宅医療や予防医療のニーズ拡大、先端医療技術の向上やIT技術の進展

3.本中期計画の重要テーマ
・統合によるグループシナジー効果による顧客への総合提案
 臨床検査サービス、臨床検査薬の製造販売、医療器材の滅菌サービスなど、顧客ニーズに応じた幅広いサービスを提供
・検査情報のデジタル化による医療/健康情報プラットフォームの確立
 検査情報に加え、診察データ、健診データ、訪問看護データ、バイタルデータなどを統合したPHR(Personal Health Record)を含むICTサービスツールの構築
・H.U.Bioness Complexの安定稼働と自動化による原価低減
 一般検査:全自動化による業務効率化と24時間稼働による大量処理
 特殊検査:AI技術やロボティクス等を導入して、業務効率化と品質向上を追求
・IVD事業におけるCDMO事業(医薬品受託製造)の拡大
 IVD事業における海外戦略は、後発のプレーヤーとしてグローバル大手企業と競争するのは困難。また、各国における規制変更による薬事コストの増大もある。そのため、展開地域及び項目に関する選択と集中を進めるとともに、既存顧客との信頼関係を活かしたCDMO事業の強化・拡大。

<所感>
・今まで、IR資料を読んでもよくわからなかったが、配当利回りが高いからという理由で買っていたH.U.グループHD。
・何社かが統合してできた会社だが、背景には国内マーケットの縮小という課題があったからということ。
・マーケットが縮小する中でも、お互いの顧客を共有し、サービス範囲を拡大することで、売上を伸ばしていくのと、大きな設備投資をしてコスト削減し収益性を高めるという、両面作戦をやろうとしている。
・確か、この設備投資の効果が発現してくるのが、2025年3月期と別の資料に書いてたな。今期・次期は業績はパッとしないはず。
・国内最大の検査センター(㈱エスアールエル)を傘下に持っていることは同社の強み。自然にデータが集まってくるから。それを活かして、どのようにサービスの幅を広げられるかが注目ポイント。
・海外展開は、厳しいみたい。
・高配当は維持できそうなので、買い増しOK。


※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。
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