黒猫くーすけの資本家への道

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「長期にわたりPBRが1倍を割る企業には投資しない」

くーすけです。

皆さんは、投資先を選ぶときに、どのような指標を参考にされるでしょうか?
私は、最近は、PERのほか、売上高と営業利益の推移を見ることが多いように思います。

さて、少し前の日経新聞の記事ですが、印象に残る記事がありましたので紹介します。
www.nikkei.com
注)日経新聞電子版の会員でないと読めません。

これを書いた川北英隆氏は、農林中金バリューインベストメンツの奥野一成氏とも関係が深い方のようです。

氏は、記事の中で、個人は短期投資ではなく長期投資をすること、長期投資でもTOPIX日経平均株価に連動するインデックス投資より投資先企業を選別することが必要と主張されています。
そのうえで、企業を選別する際の指標として、PBRを挙げています。

長期投資型で企業を選別する場合、長い期間PBRが1倍割れの企業を避けるべきだ。景気後退期や業績不振時などに出現することはあり得るが、長期間PBRが1倍割れなのは、ほとんどの投資家がその企業の経営を「良くない」と評価しているからだ。
(中略)
結論を述べておく。長期にわたりPBRが1倍を割るのは、企業の事業利益率が、投資家の期待する利益率を上回らないからにすぎない。換言すれば、長期投資家からみて、経営が及第点に達していない。
以上から、個人が長期投資型を実行するには、PBR1倍未満の企業を除いた企業群から投資先を選び出すのが賢明だ。実際、PBR1倍以上の企業の投資収益率は明らかに高い。
(出典:2022年7月29日日本経済新聞朝刊)

氏の言う、日本株では投資先を選別する必要があるということには同感です。
ただ、PBRの基準については、うーんそれはちょっとどうやろ~、という印象です。
例えば、私が比較的取引をする、卸売業(商社)では、PBR1倍割れが常態化している銘柄が多いです。
業績絶好調の8058三菱商事や、3176三洋貿易、8020兼松、8059第一実業は、今もPBR1倍割れです。
8801三井不動産などの不動産業も、同様です。
一方で、比較的”若い”銘柄や情報通信系は、PBR倍率は高いです。
PBR1倍割れなんて、めったにお目にかかったことがありません。

要は、業種によりPBR倍率に偏りがあり、機械的に適用すると、業種ごとごっそりと投資選別対象から外れてしまうケースがあるということ、PBRだけで判断しないということ、です。
自分の大事な資金を運用する訳ですから、投資先の選別は自分自身でよく考える必要がありますね。

ちなみに、私は、PBRなんて、気にもしてないです。
ただし、日経平均株価などの指数自体のPBR1倍割れは、大底を示すサインとして信頼性はあると思います。
近々、そういう場面が来るかな、、、



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