黒猫くーすけの資本家への道

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相場雑感(2022.7.24) ~米国10年債利回りについての私見

くーすけです。
ここのところ、東京株式市場は上げトレンドです。
日経平均は7日連続上げらしい。
下げそうで下げずに上げていく相場です。

このまま、上げ相場に移行するのか???
そうなるかもしれないし、そうならないかもしれない。
未来のことは分かりません。

こういうときに真っ先に注目すべきは、米国10年債の利回り推移です。
なぜなら、世界の投資家の米国経済(ひいては世界経済)に対する見通しがリアルタイムで反映される指標だからです。

米国10年債利回りの1年チャート(出典:マネックス証券

直近では、6月に3.5%近くまで行った後、7月22日には2.7%台まで下げています。
FRBの利下げ転換をマーケットが織り込み始めたとか解説がなされますが、利下げの理由が重要だと思います。
インフレが鎮静化するからか、リセッション入りにより金融引き締めを続けられなくなるからか、のいずれか。あるいは両方か。
報道記事では、米国経済のリセッション入りに関するものを良く目にします。
かなりの投資家が米国経済のリセッション入りを前提とした投資行動を取り始めたとも解釈できる現象です。

過去を振り返ってみることで何か手掛かりを得られることもあります。

米国10年債利回りとS&P500指数の20年チャート(出典:マネックス証券

2008年のリーマンショックの約1年前の2007年秋には、米国10年債利回りが既に低下傾向にありました。
今から振り返ると、それがリセッションの予兆だったと言えます。
近いところでは、2018年末の下落(S&P500指数自体はそんなに下げていませんが)も、金利がピークアウトしています。

今回も、米国10年債利回りの低下が続くようであれば、リセッション入りを示唆しているかもしれないと頭に置いておいて、損はないと思います。
(他にも、ハイイールド債と10年債利回りとのスプレッドなど、米国経済のリセッション入りを示唆するデータは複数出てきています)

私もついつい配当株を買ってしまっていますが、向こう1年ほどの投資行動は慎重であるべきだとの思いを改めて強く思いました。


※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。
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