黒猫くーすけの資本家への道

黒猫くーすけが、猫らしい生活を取り戻すため資本家を目指しています。

7198アルヒの中期経営計画2021について感じたこと

くーすけです。
昨年から私が手を焼いている銘柄の一つに、7198アルヒがあります。
業績は伸びています。コロナ禍の中でも2021年3月期は増収増益でした。
それなのに株価は下げています。
アルヒを、配当再投資部隊で保有し、先週、中期投資部隊でも買いました。
配当再投資部隊での購入価格は2000円を超えていて、現状では大幅含み損です・・・。

そのアルヒが、5月に中期経営計画を発表しました。
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内容は、すごく意欲的なものです。
「住宅ローン会社から、世界でも類を見ない総合的な住み替えカンパニーへ進化
圧倒的な知名度とCustomer Experienceのコンシューマーブランドになる」とあります。
数値的には、2031年3月期に、2021年3月期比で売上・税引前利益ともに約5倍化することを目標としています。
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これが実現できるかどうかは、もちろん分かりません。
少なくとも配当再投資部隊では保有し続けるので、株主としては、実現してほしいです。

ただ、私の第一印象は、「レッドオーシャンに突っ込んでいくんやな・・・」ということでした。
現在、アルヒは、住宅ローンのうち全期固定金利分野では、トップ企業でしょう。
しかし、不動産会社としては、競合が多数ひしめく中での新参者になります。
自分の経験的に、住み替えの中で住宅ローン会社が登場してくるのは、ある程度物件が決まってからです。「川下」になってからです。
初めから住み替えに関わるには、まず顧客がファーストコンタクトする媒体・チャンネルを有しておく必要があります。「川上」を押さえる必要があります。
会社側は、自社のネットメディア(ARUHIマガジン)等からコンシェルジュに誘導する計画のようです。
が、通常、顧客はまずホームズやスーモのような大手サイトにアクセスするでしょうから、そこに割って入るには、どこかの不動産会社をM&Aするとかしないと追いつけないのではないでしょうか。
コンシューマーサービス事業も、もう既にどこかがやっている内容でしょう・・・auとかJCOMとかも・・・と感じました。
実現は厳しそうとマーケットに受け止められたから、中期経営計画の発表後も株価が下げているのかもしれません。

厳しいことばかり書きましたが、以上が私の正直な実感です。
中計の実現にはあまり期待せずに、配当目的で株主を続けます。
アルヒにはぜひ、そんな私を良い意味で裏切るような快進撃を期待します。

※この記事は私の個人的な見解であり、投資は自己責任でお願いします。